Lanza score(Table 1)は,1971年,米国ベイラー大学のLanzaら1)により,
非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs ; NSAIDs)による内視鏡的粘膜傷害の程度を等級化するために作成された.
しかしながら,submucosal bleeding,area,edemaなどの定義がわかりにくく,
1990年,本邦における臨床の現状に合わせるために,小林絢三および水島裕2)が共同して,modified Lanza score(Table 2)を作成した.
同scoreでは,用語がわかりやすく,概ね円滑に分類でき,
現在,NSAIDsによる粘膜傷害を評価するために広く使用されている.
Fig. 1に,典型的な胃びらん(Fig. 1a),出血(Fig. 1b)および胃潰瘍(Fig. 1c)の内視鏡像を提示した.